「今月のセッション本数で収入が大きく変わる…」
「もし自分が体調を崩したら、収入がゼロになってしまうのでは?」
パーソナルトレーナーとして活動する中で、このような不安を感じたことはありませんか?
多くの方が収入の大部分をクライアントとのセッションに依存していますが、その働き方は常に安定しているとは言えません。
コロナ禍でのジムの休業や、予期せぬ災害によって、ある日突然、大切な仕事の場が失われてしまう可能性もゼロではないのです。
しかし、もしセッション以外にも複数の収入源があったとしたらどうでしょうか。
今回、フィットネス業界のアナログ専門サポーターとして活動する木谷が話を伺ったのは、大阪を拠点に活躍するパーソナルトレーナーの前田くにひささん。
トレーナー業を軸としながら、講師、アドバイザー、インストラクターなど実に5つ以上の収入の柱を持っています。
その多彩な働き方を確立したきっかけは、なんと「地震によるジムの突然の閉鎖」という壮絶な経験でした。
この記事では、前田くにひさ氏のリアルな体験談をもとに、パーソナルトレーナーがセッションだけに依存せず、自身のスキルを活かして収入を安定させるための「リスク分散術」を深掘りしていきます。
未来のキャリアプランに悩むあなたへ、新たな働き方を見つけるためのヒントがここにあります。
パーソナルトレーナーの仕事は、お客様とのセッションが全てだと思っていました。しかし、前田くにひささんの働き方を知った時、その固定観念は覆されました。
フリーランストレーナーとして成功するためには、セッション以外の収入源をいかにして作るかが重要になります。前田くにひささんは、まさにそのモデルケースと言えるでしょう。
彼が現在手がけている仕事は、単なる副業の域を超え、それぞれが独立した「収入の柱」として機能しています。具体的には、以下のような活動を並行して行っています。
「これだけ多岐にわたる活動をされていることに驚きました。まさに、セッション以外の仕事で収入源を複数持つという理想的な形ですね」と木谷が感心すると、前田くにひささんは静かに頷きました。
しかし、最初からこのような働き方を目指していたわけではありません。では、一体何がきっかけで、収入源を分散させるという考えに至ったのでしょうか。その背景には、トレーナー生命を揺るがすほどの大きな出来事があったのです。
前田くにひささんの公式LINEは👇
複数の収入源を持つという、フリーランストレーナーにとって理想的なポートフォリオを築いている前田くにひささん。
しかし、木谷が「なぜ、そこまで働き方を分散させる必要があったのですか?」と尋ねると、彼の表情には当時の厳しい記憶がよみがえりました。
「きっかけは、2018年に発生した大阪北部地震です。当時、私の活動の中心だったスポーツクラブが、地震の影響で完全に使えなくなってしまったんです」
それは、まさに突然の出来事でした。昨日まで当たり前にあった仕事場が、次の日にはもう存在しない。メインの収入源であったセッションの仕事は、その日を境にゼロになりました。
「収入が途絶えたことへの焦りはもちろんありました。でもそれ以上に辛かったのは、長年担当させていただいていたお客様に、きちんとした挨拶もできないままお別れすることになってしまったことです」と前田くにひささんは語ります。
この経験を通じて、彼は「一つの場所」「一つの仕事」に依存する働き方の脆弱性を痛感しました。どれだけスキルを磨き、顧客との信頼関係を築いても、自分ではコントロールできない外部要因によって、すべてが失われる可能性がある。この厳しい現実が、彼の考え方を根本から変えるターニングポイントとなったのです。
「このままではいけない。自分の身を守るためにも、お客様にサービスを提供し続けるためにも、収入源を分散させる必要がある。そう強く決意したのが、この地震の後でした」
つまり、予期せぬ事態へのリスクヘッジとして、現在の多様な働き方を意識的に構築されていったことが良い方向へと繋がっていったのです。
興味深いことに、この地震での苦い経験が、結果的に数年後に訪れるコロナ禍という未曾有の危機に対する「予行演習」となりました。多くのトレーナーが活動停止を余儀なくされる中、彼はすでに築き上げていた複数の収入源によって、大きな打撃を受けることなく活動を継続できたのです。
この経験は、私たちに教えてくれます。未来の安定を築くためには、順調な時こそ次の一手を考え、備えておくことがいかに重要であるかということを。
では、具体的にどのようにしてセッション以外の仕事を見つけていけばよいのでしょうか。次の章では、その具体的なステップを解説します。
前田くにひささんのInstagramは👇
前田くにひささんの経験は非常に貴重ですが、実際に他のトレーナーが明日から行動に移すには、何から始めればよいのでしょうか。木谷がその疑問をぶつけると、前田くにひささんは自身の経験を基に、具体的な3つのステップを教えてくれました。
「まず前田くにひささんが強調したのは、自分自身の『好き』と『得意』を深く理解することです。トレーナーとしてのスキル以外に、何に情熱を注げるのかを考えることが第一歩になります」と木谷は要約します。
あなたの強みは、クライアントにトレーニングを教えることだけではありません。例えば、
人に教える、説明することが得意 → トレーナー養成校の講師やセミナー開催
特定のトレーニング器具に非常に詳しい → マシンメーカーのアドバイザー
フィットネス以外の特技がある → 前田くにひささんのように護身術のインストラクターや、特定のスポーツのコーチング
など、セッションで培った経験は様々な形で仕事に繋がります。「自分はトレーニング以外に何ができるだろう?」と一度立ち止まり、自身のスキルと情熱を紙に書き出してみることから始めましょう。
素晴らしいスキルやアイデアも、それを求めている人に届かなければ仕事にはなりません。木谷が次に尋ねたのは、具体的な仕事の探し方です。前田くにひささんは「待っているだけでは何も始まらない」と、人との繋がりを積極的に作ることの重要性を説きました。
勉強会やセミナーに参加する: スキルアップのためだけでなく、同じ志を持つ仲間や業界関係者との出会いの場として活用しましょう。そこでの何気ない会話が、新たな仕事のきっかけになることは少なくありません。
SNSで専門性を発信する: 自身の得意分野について継続的に発信することで、「〇〇の専門家」としての認知が広がります。企業からアドバイザーとして声がかかるなど、予期せぬチャンスに繋がる可能性があります。
自分の活動範囲をジムの中だけに限定せず、意識的に外の世界に目を向け、人脈を広げていくことが重要です。
「最後に前田くにひささんが教えてくれたのは、労働集約型の働き方から一歩進んだ視点です」と木谷は言います。
それは、自分が稼働していない時間でも収益を生み出す「仕組み」を作ることです。
セッションや講師業は、自分が動いた時間だけが収入になる「労働集約型」の仕事です。しかし、前田くにひささんが行っているサプリメントの物販のように、
オンラインでの商品販売
知識をまとめたデジタルコンテンツ(動画教材や電子書籍など)の作成
といった方法は、一度仕組みを作ってしまえば、あなたが寝ている間でも収益を生み出す可能性があります。これは、収入を安定させる上で非常に強力な武器となります。
いきなり大きな仕組みを作る必要はありません。まずは自分が本当に良いと思う商品をブログで紹介してみるなど、小さな一歩から始めてみましょう。
今回、木谷が前田くにひささんにお話を伺い、改めて痛感したのは「パーソナルトレーナーの可能性は、セッションルームの中だけに留まらない」ということでした。
地震によるジムの突然の閉鎖という逆境は、前田くにひささんから多くのものを奪いましたが、同時に「働き方を見つめ直す」という重要な気づきを与えました。彼が意識的に行ってきた収入源の分散は、まさにこれからの時代を生き抜くトレーナーにとって必須の考え方と言えるでしょう。
この記事でご紹介したポイントを、最後にもう一度振り返ります。
働き方は一つではない: あなたの「好き」や「得意」を活かせば、講師業やアドバイザー業など、セッション以外の道が必ず見つかります。
リスク分散が未来を守る: 一つの収入源に依存する働き方は、予期せぬ事態に非常に脆弱です。複数の収入の柱を持つことが、長期的なキャリアの安定に繋がります。
まずは小さな一歩から: 外部のセミナーに参加してみる、SNSで情報発信を始めてみるなど、今日からできる小さな行動が、未来の大きな変化を生み出します。
前田くにひささんは言います。「特別な才能があったわけではありません。ただ、危機感を持ち、自分にできることは何かを考え、行動し続けただけです」
この記事を読んでくださったあなたも、ぜひ自身のキャリアを見つめ直し、新たな可能性への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
あなたの持つ知識と経験は、あなたが思っている以上に多くの価値を秘めているはずです。
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